奥日光の自然

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奥日光の自然

日光市のいろは坂より上の地域は「奥日光」と呼ばれ、多様な環境が凝縮された地域です。太平洋型気候と日本海型気候の境界にあり、標高は約900mから約2,500mまで、湖沼や滝、川、森林、そして広大な湿原が広がっています。そして、それぞれの環境に適応した様々な動植物が生息・生育しています。
毎年多くの利用者が訪れ、季節の花々や秋の紅葉探勝、ハイキングや本格的な登山、滝巡り、バードウォッチング、フライフィッシングなど、様々な自然体験の場となっています。

  • 竜頭ノ滝(春の画像

    竜頭ノ滝(春)

  • 小田代原(夏)の画像

    小田代原(夏)

  • 湯ノ湖(秋)の画像

    湯ノ湖(秋)

  • 凍結湯ノ湖(冬)の画像

    凍結湯ノ湖(冬)

ニホンジカ(シカ)の増加による影響について

シカは全国的に個体数が増加しており、各地で農業や自然植生に影響が出ています。奥日光では1980年代から個体数が増え始め、生態系への影響が懸念されました。そこで、奥日光各地の4万本以上の樹にネットを巻き、樹皮を保護したり、白根山、千手ヶ原、小田代原、戦場ヶ原などに柵を設置し、シカの侵入を防止しています。

  • シカ侵入防止柵ゲート(小田代原)の画像

    シカ侵入防止柵ゲート
    (小田代原)

  • シカ侵入防止柵ゲート(戦場ヶ原)の画像

    シカ侵入防止柵ゲート
    (戦場ヶ原)

  • シカに樹皮を食べられ、枯死した倒木の画像

    シカに樹皮を食べられ、枯死した倒木

  • シカと、樹皮を守るネットが巻かれた木の画像

    シカと、樹皮を守るネットが巻かれた木

  • 復活した植生(小田代原のノアザミ群落)の画像

    復活した植生(小田代原のノアザミ群落)

  • シカが好まないシロヨメナの群落の画像

    シカが好まないシロヨメナの群落

外来植物対策について

1960年代後半から、北アメリカ原産であるオオハンゴンソウが奥日光各地に分布を広げ、1972年から除去活動が開始されました。戦場ヶ原ではほぼ根絶に成功しましたが、他の地域には群落が残っており、フランスギクなど他の外来植物と共に除去活動が続けられています。
また、同じく北アメリカ原産のコカナダモが湯ノ湖や中禅寺湖で繁茂しており、水質悪化などの影響が懸念されています。湯ノ湖では1998年から除去活動が開始されましたが、根絶は難しく、現在も除去活動が続けられています。

  • オオハンゴンソウの群落。今は少なくなった画像

    オオハンゴンソウの群落。今は少なくなった

  • 過去の除去作業の様子の画像

    過去の除去作業の様子

  • 除去されたオオハンゴンソウの画像

    除去されたオオハンゴンソウ

  • 昭和47年の小田代原

    昭和47年の小田代原

  • 平成26年の小田代原

    平成26年の小田代原

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